【ニュース】 IHIと野村不動産、現在建設中の大規模物流施設「Landport 横浜杉田」で立体自動倉庫の「シェアリングサービス」と自動化機器の「レンタルサービス」を導入 神奈川県横浜市

2024.03.22
株式会社IHI(東京都江東区、井手博社長)と野村不動産株式会社(東京都新宿区、松尾大作社長)は、現在建設中の大規模物流施設「Landport 横浜杉田」(横浜市金沢区)で、物流業界での労働力不足の解消と物流効率化の実現を目指し、立体自動倉庫の「シェアリングサービス」と自動化機器の「レンタルサービス」導入を決定した。

同施設では、3・4階の一部に設けた約12mの吹き抜け空間に、最大4,020パレット(荷姿:幅1.2m×奥行1.2m×高さ1.6m)の保管が可能な「立体自動倉庫」を設置。
同自動倉庫は、株式会社IHI物流産業システム(東京都江東区、川田基浩社長)が提供するもので、保管容量の効率化と入出庫から保管までの工程を自動化することができるという。

さらに同施設では、同自動倉庫を複数の入居テナントが共同で利用できる「シェアリングサービス」を提供。
荷量に応じて任意の期間でパレット単位の予約ができ、柔軟な入出庫・保管が可能になるとしている。
各テナントは、共通のシステム上で、空き情報の確認や事前予約、実績の照会などが可能な仕組みとなっており、同自動倉庫専用の非常用発電機の設置も想定、停電時でも約8時間の電力供給を行い、物流業務が滞ることを防ぐという。

また、野村不動産では、自動化機器の効率的な活用により、物流オペレーションの最適化を行うためのプログ「Techrum(テクラム
)」を2021年4月に開始しており、同施設では「Techrum」に参画しているパートナー企業の持つ自動化機器等を、テナントに対しレンタルで提供。
ピッキングや荷物の積み下ろしなどを支援するマテハンロボットやWMS(倉庫管理システム)などが必要に応じてレンタル可能になるという。

「Landport 横浜杉田」の所在地は横浜市金沢区昭和町3174、交通は横浜シーサイドライン「南部市場」駅より徒歩4分、JR根岸線「新杉田」駅より徒歩11分、首都高速湾岸線「杉田」出入口より0.68km。
敷地面積は7万1,034.94㎡、延床面積は16万3,483.78㎡。
構造・規模は柱RC・梁S造、地上4階建、免震 ダブルランプ型。
竣工は2025年3月末(予定)。