【ニュース】 電現ソリューション、Volter社と独占販売契約を締結、日本初の超小型木質バイオマスパッケージ「Volter 40」を北秋田市の道の駅「たかのす」で初導入 秋田県北秋田市
2016.02.29
再生可能エネルギープラント開発などを手掛ける株式会社電現ソリューション(東京都港区、岩崎聡樹代表)は、木質チップを原料に電気と熱を同時に作り出すことのできる超小型木質バイオマス「Volter 40」の受注を、国内では初めて3月4日より開始する。
同事業は、木質チップを原料とするガス化熱電併給装置を製造しているフィンランドのVolter社と独占販売契約を締結し、行うもの。
日本第一号機は、道の駅「たかのす」(秋田県北秋田市)で初導入する。
同社はこれを機に、「Volter 40」の日本市場の総代理店として北秋田市鷹巣(たかのす)で、VOLTER JAPANの日本本社を設立する予定。
北秋田市は面積の80%以上が森林であり、9万7,770haもの豊富な森林資源を有し、米代川流域を中心に秋田杉の一大産地を形成しており、豊富な木質バイオマス資源を有している。
豊富な木質バイオマスから電気と熱を生み出し、道の駅「たかのす」で使用されるエネルギーとして活用することで、道の駅「たかのす」の運営コスト削減に寄与するという。
VOLTER JAPANでは、主に製品のアッセンブリ~納品、メンテナンスパーツを取り扱う。
さらにはオペレーションセンターとして、O&Mやトレーニングセンターも兼ねる。
今後は、大きな市場展開を見越し、運用をいち早く進めるため、道の駅
「たかのす」と鷹巣工場で実機2台の運転を開始。
北秋田市から新たなバイオマス市場を創出するために、北秋田市と連携して市場開拓を進めていくとしている。
VOLTER社が開発した「Volter 40」は、木質チップを原料に電気と熱を同時に作り出すことのできる小型の熱電併給(CHP)システム。
1時間あたり、電気40Kw・熱100Kwのエネルギーを作り出す。
小型であるにも関わらず、発電効率は約22%、熱利用率は約56%、全体のエネルギー効率は約78%という非常に高い効率性を実現したとしている。