【ニュース】 野村不動産と千葉大学環境健康フィールド科学センターが共同研究、「海景観」には脳活動・自律神経活動におけるリラックス効果があることが解明 東京都港区
2023.12.26
野村不動産株式会社(東京都新宿区、松尾大作社長)と千葉大学環境健康フィールド科学センター(千葉県柏市、宮崎良文名誉教授)は、2022年6月より浜松町ビルディング(東京都港区)から見た「海景観」の視覚刺激が及ぼす生理的効果に関する共同研究を実施、その結果、海景観には脳活動・自律神経活動におけるリラックス効果があることが解明されたと発表した(同研究成果は同大学より2023年11月開催の第25回日本感性工学会大会で発表済)。
同共同研究では、同ビルディング29階で、2022年7月に25名を対象とした実験を実施。
海景観がもたらすリラックス効果について、客観的な生理指標と主観的な心理指標を用いて解析した結果、被験者全体で海景観は心理的な快適感とリラックス感を高めるとともに、気分の改善効果をもたらすことが分かったという。
さらに海景観がもたらす生理的リラックス効果について、外向的で激しい行動特性を持つタイプA行動パターン群を抽出して深く分析したところ、顕著な生理的リラックス効果がもたらされることが解明。
タイプA行動パターンは、フリードマンとローゼンマンによって
1950年代に提唱された概念で、心臓疾患患者に多い行動特性。
外向的で激しい行動特性を持っており、いつも仕事に熱中し各種リーダーに多いタイプと言われているが、慢性的なストレス状態にあると考えられている。
タイプA行動パターンの分析では、海景観は都市景観に比べ、「ストレス状態を低下」させることが分かったほか、海景観は都市景観に比べ、「リラックス状態を上昇」させることが明らかになったという。