【ニュース】 させぼパール・シー、遊覧船としては日本初となる電気推進船の進水式を実施、2015年4月1日に就航 長崎県佐世保市

2014.10.01
させぼパール・シー株式会社(長崎県佐世保市、中島正美代表)はこのほど、遊覧船としては日本初となる電気推進船の進水式を実施した。
同船は、九十九島海賊遊覧船「みらい」として佐世保市内の造船所で建造中のもの。
現在、外観がほぼ完成しており、今後は内装の艤装工事を実施、11月29日の引渡し後は、2015年1月~3月の習熟訓練を経て、2015年3月27日に内覧会・就航式を実施、2015年4月1日の就航を予定している。


同社では、2012年より新遊覧船導入計画の検討を開始。
九十九島の美しい島々と海風にふさわしい船で、多くの観光客にアピールできる独創的な船を目標 に、市内の船舶設計業者(SEA創研)の支援を受けながら、デザイン面では神戸芸工大プロダクトデザイン科の協力を得て、新船の検討を行った。
同船は、遊覧船としては日本で初めての発電機で推進装置を動かす電気推進船で、低騒音・低振動が特徴。
また、九十九島海域の遊覧船コースは、島々の間の複雑な地形を海流や潮汐に合わせ運航する難コースとなるため、高い操船性が得られる「電気モーター駆動ポッド型可変ピッチ推進器装備」を採用した。
200t以下の船でボッド式を採用する例は、高価であるため少ないという。
船の外観は、海賊帽子をイメージした曲線を多用した「海賊船」とし、船内には楽しみながら海や船に関して学ぶことのできる仕掛けを設置した。
九十九島海賊遊覧船「みらい」の総トン数は約170t(パールクィーン199t、海王138t)。
定員は200名、全長は約34m、全幅は7.6m、深さは3.2m。
設備はエレベーター・カフェコーナー、多目的トイレ(バリアフリー対応)など。