2023.12.05
独立行政法人都市再生機構西日本支社（大阪市北区、村上卓也支社長）・日本総合住生活株式会社（東京都千代田区、伊藤治社長）・株式会社URコミュニティ（東京都千代田区、志村一德社長）・阪神電気鉄道株式会社（大阪市福島区、久須勇介社長）・学校法人武庫川学院武庫川女子大学（兵庫県西宮市、瀬口和義学長）の5者は、武庫川団地（兵庫県西宮市）での産学連携による団地活性化の取組みについて、公益社団法人都市住宅学会（東京都千代田区、髙田光雄会長）が主催する「2023年都市住宅学会 業績賞」を受賞した（主催者による表彰式は2023年12月2日に開催）。

5者は、長らく地域の足として活躍した阪神武庫川線の車両「赤胴車」を同団地内に設置したことを機に、産学連携により、同団地エリアの賑わいづくりに取り組んできた。
今回の受賞では、「赤胴車」を活用したコミュニティ活性化の活動が高く評価されたという。

「赤胴車」は2021年7月、阪神武庫川線を走行していた車両をURが譲り受け、同団地に設置したもの。
現在、「赤胴車マルシェ」「チアフル親子カフェ」「ナイトピクニック」など、5者が連携して賑わい・交流イベントを開催、地域のコミュニティ拠点として活用しているという。

同団地は、賃貸住宅5,643戸・分譲住宅1,593戸で構成する、URでは西日本最大の団地。
1990年頃から人口が減少し、賃貸住宅の空室が増加していたが、2001年にURが団地再生マスタープランを策定し環境整備を実施、2009年には団地マネージャー制度を試行的に導入し、団地マネジメントを開始している。
単独では困難な地域課題の解決に向け、阪神電気鉄道や武庫川女子大学と連携を図る中、2014年以降、5者は包括連携協定を個々に締結。
｢赤胴車」の設置により、子育て支援、マルシェなど多くのイベントが開催されたことなどにより、空室率が大きく改善、近年は子育て世代が増加する傾向もみられるという。