【ニュース】 ワンファイブホテルズ、1989年に開業した日本初のデザインホテル「HOTEL IL PALAZZO」を2022年1月よりリニューアル、2023年10月1日にグランドオープン 福岡県福岡市

2023.07.20
ホテル・飲食店等の運営事業を手掛けるワンファイブホテルズ株式会社(福岡市中央区、北﨑堂献社長)は、「Re-Design」プロジェクトとして2022年1月より大規模改修工事を行っていた「HOTEL IL PALAZZO」(ホテル イル・パラッツォ、福岡市中央区)を
2023年10月1日にグランドオープンする。

同ホテルは、日本初のデザインホテルとして1989年に開業。
20世紀を代表する世界的な建築家イタリア人のアルド・ロッシ氏(1931~1997)と、日本を代表するインテリアデザイナー内田繁氏(1943~2016)がタッグを組み、建築の内部と外部は同一のイメージにし、時代とともに生き続ける地域に根づいた社会資産となるべきものをつくることを目指したホテル(なお、内田繁氏の他、世界的なクリエイターも参画)。
福岡市の春吉地区が持つそれまでのイメージを一変させ、都市における建築デザインの力を示したことでも評価されているという。
1990年には建築界のノーベル賞と言われる「プリツカー賞」と福岡市都市景観賞を受賞、さらに1991年にはアメリカ国外の建築物として史上初となるアメリカ建築家協会(AIA)名誉賞を受賞している。

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ワンファイブホテルズ(当時、博多ホテルズ。2023年5月に社名変更)は、前運営者から事業譲渡を受け、2019年5月末から同ホテルの運営を開始しつつ、バリューアップの検討を始め、「Re-
Design」プロジェクトを始動。

ワンファイブホテルズは、同ホテルのデザインだけでなく、その高い社会的資産に着目し、内田繁氏の逝去後も同氏の思いやデザインの理念を受け継ぐ「内田デザイン研究所」(東京都渋谷区、長谷部匡代表)にディレクションとデザインを依頼した。

同プロジェクトでは、1989年開業時のホテルロゴデザインを復活、アルド・ロッシ設計の外観デザインはオリジナルを尊重し一部復元。
ディスコ、イベントホールなど、時代やニーズに合わせて独自のカルチャーを発信してきた地下空間は130席の大型ラウンジとする。
エントランスは、1989年のオリジナルの配色を踏襲しながら「結界」をイメージ、1階から段差なく直接アプローチ可能にするという。
客室は、スーペリアクイーンとデラックスキングの2タイプに加え、バルコニー付の客室を新設するとしている。

「Re-Design」プロジェクトの改装工事期間は2022年1月~2023年9月。
総工費は約18億円。