2023.07.13
京浜急行電鉄株式会社（横浜市西区、川俣幸宏社長）は、京急本線「平和島」駅高架下と隣接社有地（東京都大田区）を活用し、商業住宅一体の複合施設を開発する。
合わせて、同駅施設北側に改札口を新設、新しい歩行者動線を整備することで、利便性と回遊性を向上させ、駅周辺に更なる賑わいを創出するという。

同計画では、「駅から変わる、もっと便利で住みたいまちへ」をコンセプトに、まちの中心としてのシンボル性を意識した、駅前中心拠点にふさわしい複合施設の開発を行う。
開業は2026年の予定。

また、同計画敷地の一部を暫定利用して開設している地域交流拠点「COCOONひろば平和島」は、「まちづくりに対する効果」が確認できたことから、開発スケジュールに合わせ、設置期間を2024年4月末（予定）まで延長。
今後も「COCOONひろば平和島」での地域連携を通じ、周辺エリアに必要な機能の実証活動を推進する。

同駅は、品川・横浜方面に至近で羽田空港にも近く、周辺には、平和の森公園や大森ふるさとの浜辺公園など魅力あるスポットが点在。
さらに、2022年11月のダイヤ改正によって乗車機会が増え、利便性が向上したことで、今後さらなる居住者・来街者の増加が期待できるエリアだという。

なお同社では、2022年12月に大田区と「公民連携によるまちづくり推進に関する基本協定」を締結、魅力ある拠点とコミュニティづくりを推進してきた。
今後も沿線活性化と不動産事業の推進に向け、エリアマネジメント活動「おおたCOCOON」や同計画を通じ、地域と連携し、大田区エリアの価値を高めていくとともに、変化の大きい時代での「新しいまちづくり」に取り組んでいくとしている。

「（仮称）平和島駅前複合施設」の所在地は東京都大田区大森北6丁目90番2号ほか。
敷地面積は約6,150㎡、延床面積は約4,900㎡。
構造・規模は鉄筋コンクリート造・5階建（一部鉄骨造・平屋建）1棟、鉄骨造・平屋建1棟。
用途は店舗「ウイングキッチン平和島（仮称）」（1～2階・約15区画）、賃貸住宅（3～5階・約30戸）。
着工予定は2024年5月、開業予定は2026年上期。