【ニュース】 三和建設、津山市の建設現場で4年ぶりに「かき氷ステーション」を設置、熱中症対策を強化 岡山県津山市

2023.07.05
三和建設株式会社(大阪市淀川区、森本尚孝社長)は、2023年7月1日に着工した津山市の建設現場で、4年ぶりに「かき氷ステーション」を設置した。

コロナ禍以前、同社の夏の風物詩だったかき氷は、休憩所(クーラー完備)でのコミュニケーション促進にもつながっていたという。

同じ岡山県内の岡山市では、4月20日に2023年初の夏日となる
25.7℃を観測。
以降も気温が上昇しており、6月17日には32.4℃を越えたことから、同社では4年ぶりに建設現場で「かき氷ステーション」の設置を決定した。

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創業76年の中小ゼネコンの同社では、「建設業から熱中症をなくす!」を掲げ、2022年は自社現場で10項目の熱中症対策を実施。
自社開発「ゼネコンがつくったしおゼリー」を作業員に無償配布、作業中はマスクを外すよう指示、瞬間冷却パックの設置、コールドスプレーの設置、クーラー完備の休憩所設置、クーラー完備のトイレ設置、ミスト送風機の設置、シャワーブースの設置(現場状況により可能な範囲で設置)、ファン付き作業服の貸与、自動販売機で塩分補給ドリンクなど指定3種を50〜70円で販売(差額は三和建設と協力会で補助)を行った。

このうち、「ゼネコンがつくったしおゼリー」は、実際の作業環境を体感しているゼネコンの立場から、効率よく塩分を接取しやすいゼリーを開発したもの。
2020年に自社向けに商品化、販売希望を多く寄せられたことから2021年より一般販売をスタート、2年間で累計50万本を販売したという。

また同社では、2023年度の新たな熱中症対策として、熱中症対策ウォッチの無償貸与(2023年導入数400本)、熱中症予防管理者講座の受講を実施しているほか、熱中症リスク判定AIカメラの実証試験にも協力。
同実証実験では、ポーラ化成工業株式会社(横浜市戸塚区、釘丸和也社長)・豊田工業高等専門学校(愛知県豊田市、山田陽滋校長)・株式会社DUMSCO(東京都港区、西池成資代表)が連携し開発している熱中症リスク判定AIカメラの社会実証試験に協力、
2023年6月から9月にかけて、同システムの試作開発品を施工中の建設現場(東京都大田区)に設置し、職人に1日複数回カメラに顔をかざしててもらい、熱中症リスクを判定するという。