【ニュース】 文化財「岳麓翠苑」、1日1組限定の一棟貸し宿泊施設として9月30日に開業、井出家に受け継がれてきた数々の芸術品を鑑賞可能 山梨県富士河口湖町

2023.07.05
富士山麓で204年の歴史を持つ文化財「岳麓翠苑」(山梨県富士河口湖町、井出薫子代表)が2023年9月30日、1日1組限定の一棟貸し宿泊施設として開業する。 

「岳麓翠苑」は、約500年の歴史を刻む井出本家(井出醸造店)から204年前に分家し、文化庁登録有形文化財の母屋と、富士河口湖町指定有形文化財の長屋門で構成する建造物。
地元では井出新宅と呼ばれ、親しまれてきたという。

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「岳麓翠苑」は宿泊施設でありながら、井出家に受け継がれてきた数々の芸術品を鑑賞可能。
富士山にまつわる歴史的作品も飾られており、同家が富士山麓で築いた歴史を感じることができるという。

改修にあたっては、キュレーションホテル協会代表の澤山乃莉子氏にデザインプロデュースを依頼。
日本が誇る伝統建築と世界に通用するデザイン性が調和した宿泊施設として生まれ変わったとしている。

建物内のリビング・ダイニング(1階)は、高く吹き抜けた開放的な空間。
ダイニングには大型テーブルと8脚の椅子を用意、食事やデスクワーク、ミーティングに利用可能で、企業研修や会合、結婚式など、イベントや行事の相談にも対応するという。

キッチン(1階)は、6人掛けのカウンタテーブルとオープンキッチンで構成、大容量の冷蔵庫も設置した。
食材の持ち込みも可能で、用意したIHクッキングヒーター・電子レンジ・調理器具・食器・グラス・カトラリー・食器洗浄機も使用し、プライベートキッチンとしての利用も可能。
浴室(1階)は、ヒノキを贅沢に使用、シャワーが2つあり、2名が同時に利用可能。
寝室(2階)は、2名定員のベッドルームを3室設定した。

「岳麓翠苑」の所在地は山梨県南都留郡富士河口湖町船津20-1、交通は中央自動車道「河口湖」ICより車で約10分、富士レークホテルより徒歩約5分。
滞在スペースは200㎡、宿泊定員は最大6名、年齢制限は12歳以上、駐車場は6台。
予約開始日は2023年8月30日、開業日は2023年9月30日。
登録有形文化財保護のため、敷地内禁煙、ペット不可。