【ニュース】 燕三条地域で新団体「KOUBA」が発足、製造業や産業支援業に従事する若手経営者らが同地域のものづくりを幅広く支援 新潟県三条市

2023.07.04
新潟県燕三条地域で、製造業や産業支援業に従事する若手経営者らが、同地域のものづくりを幅広く支援することを目的とした新団体「KOUBA」を発足した。

発起人は株式会社ドッツアンドラインズ(新潟県三条市)の齋藤和也代表と株式会社side(新潟県三条市)の横山裕久代表。
2024年度に一般社団法人化を予定しているという。

同地域は、多素材・多製法の金属加工技術を持つ産地。
様々な加工を専門とする事業者やメーカー、問屋が共存し、多種多様な製品を製造しており、海外との交流も盛んに行われ、世界的にも有名な金属加工の産地として知られている。

これまで同地域では、工場を開放し、製品ユーザーなど一般客に製造現場を体感してもらう工場見学イベント「燕三条 工場の祭典」を2013年から開催してきた。
また、イベント参加をきっかけに工場をオープンファクトリーとした事業者や、自社の雇用に繋がった事業者などもあり、多くの成果があったという。

一方、同地域では、職人の高齢化や後継者不足による廃業、働き手や需要の減少による経営の悪化などが課題となっている。

今回、新たに発足した同団体では、こうした課題の解決に向け、「まなぶ」「つくる」「めぐる」「ひらく」をキーワードとした4つの事業を展開、勉強会や講習会などの教育事業や、製品開発のためのマッチング事業など、年間を通して同地域のものづくりを支援するという。

同団体による企画運営事業の第1弾では、公益財団法人燕三条地場産業振興センターからの委託を受け、今年も「燕三条 工場の祭典
」の開催が決定。
今年は同団体による運営のもと、イベント趣旨やデザインを一新し、2023年10月26日~29日に開催するとしている。
これまで開催してきた工場見学の取り組みに留まらず、より多様な視点から地域のものづくりや職人の活動を発信するフェスティバルへと発展させるほか、地域の工場が舞台となる様々なコンテンツを提供する予定。