【ニュース】 緑でつなぐ未来創造会議、地元木材活用と高性能化を組み合わせた住宅認定制度発足、7月より運用を開始 新潟県糸魚川市

2023.06.28
糸魚川市で「森」に関係する川上から川下の企業が連携し活動を行う「緑でつなぐ未来創造会議」は、地元木材の利活用を推進し地域経済循環の実現、エネルギー排出の抑制などを達成することを目的とした独自の地元糸魚川の住宅認定制度(Itoigawa Sustainable Standard House/通称:ISSH・イッシュ)を発足、2023年7月に同認定制度の運用を開始する。

ISSHでは、糸魚川産木材の利用と住宅の高性能化を進めることを主題とし、その結果として地域内の資源の活用、社会保障費の軽減、エネルギー排出抑制の3つの目標達成を目指す。

具体的には、一定以上の糸魚川産木材の使用、許容応力度計算での構造計算の実施、隙間相当面積の取り決めなどに加え、3段階のUa値の達成度で星1つから星3つまでの認定を住宅に付与。
これらを達成した住宅の普及により、同市内の関連産業の活性化やレベルアップ、地域経済循環が図れることに加え、市民が気密・断熱の取れた安全で快適な環境で日々の生活を営むことにより、ヒートショック等の疾病予防による健康寿命の増進や、光熱費の高騰についても一つの解決策を提供できるとしている。

また同時に、糸魚川市も省エネ住宅を奨励する住宅認定制度の創設に向けた準備を進めており、地域課題解決に向けた官民連携の取り組みを加速しているという。
なお、両者が連携するための「事業協定式」を2023年7月5日に実施する。