【ニュース】 近江一閑張を制作する蛯谷工芸、「八幡堀 石畳の小路」で、蔵をリノベーションした店舗「近江一閑張 蔵 -KURA-」を6月3日に開店 滋賀県近江八幡市
2023.05.10
紙で創る一閑張「近江一閑張(おうみいっかんばり)」を制作する蛯谷工芸(えびたにこうげい、滋賀県湖南市、蛯谷豊代表)は、「八幡堀 石畳の小路」(滋賀県近江八幡市)で、蔵をリノベーションした店舗「近江一閑張 蔵 -KURA-」を2023年6月3日に開店する。
「近江一閑張」は、初代・蛯谷金介氏が約50年前に考案。
竹を材料とする従来の一閑張とは異なり、素材に紙ひもを使用、丈夫で軽く扱いやすい点を特徴としている。
今回開店した同店は、衣類や小物の整理に便利な浅籠・深籠、手紙や書物を収納する文箱など、手づくりの工芸品の良さを、観光で滋賀県を訪れる人々にも伝えたいという想いから、3代目の蛯谷亮太氏が一念発起し、開店を決意したという。
3代目・蛯谷亮太氏は1991年生まれ。
幼少の頃より祖父と父の仕事を見て育ち、二人の師の元、伝統を守りながらも現代の生活に合った新しい作風を取り入れ、新たな可能性を求めてきた。
紙ひもの柔軟で様々な形に応用できる特性を生かし、従来の一閑張には無い物に着目、日々制作に取り組んでいるという。
同店が立地する「八幡堀」は、安土・桃山時代に豊臣秀次の八幡山城居城のもと、城下町が栄える基礎となった町の一大動脈で、近江商人の発祥と発展、町の繁栄に大きな役割を果たし、昭和初期まで町の流通路だった場所。
戦後は陸上交通の発展によって不要となり廃れた為、埋め立ての予定もあったが、地元の青年たちの保存再生運動により、往時の美しさを取り戻したという。
現在の堀に沿って白壁の土蔵や旧家が立ち並ぶ風景は、時代劇等のロケ地としても知られている。
「近江一閑張 蔵-KURA-」の所在地は滋賀県近江八幡市大杉町12 八幡堀 石畳の小路、交通はJR東海道本線「近江八幡」駅より長命寺行きバスに乗車し「大杉町」バス停下車徒歩1分。
営業時間は10時〜17時30分。
定休日は火曜日(その他不定休)。