【ニュース】 沖縄県と沖縄観光コンベンションビューロー、Z世代を対象に「沖縄旅行における移動手段に関する意識調査」を実施、レンタカーよりも公共交通重視 沖縄県那覇市

2023.01.05
沖縄県(玉城デニー知事)と一般財団法人沖縄観光コンベンションビューロー(沖縄県那覇市、下地芳郎会長)は、今後の消費を牽引するZ世代(18~25歳)を対象に「沖縄旅行における移動手段に関する意識調査」を実施、このほどその調査結果を発表した。

現在、沖縄を訪れる観光客の67.2%が移動手段にレンタカーを使用している(沖縄県「令和3年度観光統計実態調査」)。
一方、全国的には若年層を中心に免許取得率が低下(警察庁「運転免許統計」)していることから、同県と同法人は、同調査により、未来の顧客となるZ世代の旅ナカでの移動ニーズを早期から捉え、第6次沖縄観光振興計画に掲げる「持続可能な観光地」とSDGsの達成に向けたアクションを検討・実施するという。

同調査によると、首都圏・阪神圏のZ世代のうち、44.4%は自動車の運転免許を保有しておらず、旅行先で運転することに対し、
62.9%が「運転したくない」と思っていることが分かった。

沖縄旅行でZ世代が思い浮べる現地での移動手段は、レンタカー(カーシェア含む)が57%、バスが51.1%。
また、「運転ネガティブ層+運転免許なし層」のうち、レンタカーを思い浮かべた人は40.8%、「運転ポジティブ層」は73.2%と、30ポイント以上のギャップがあった。

沖縄旅行で「公共交通を利用したい」人は83.3%。
「運転ポジティブ層」では82.8%、「運転ネガティブ層+運転免許なし層」では83.8%で、運転に対するインサイトに関わらず利用ニーズが高いことが分かった。

なお、旅先でのサスティナブルな取り組みについては、5人に1人以上が「より環境に優しい交通手段を利用したい」と考えており、環境効率の高い公共交通の利用意向への高いニーズも判明したという。

Z世代がよくする趣味は半数以上が「動画視聴」。
「国内旅行」が趣味の人は、全体の約3割程度に留まっており、「海外旅行」になると約7%とかなりの少数派で、Z世代の旅行離れ、動画鑑賞や漫画・アニメなど在宅レジャーへの余暇の置き換えも見て取れたとしている。

「沖縄旅行における移動手段に関する意識調査」の調査手法はインターネット調査。
対象地域・対象者は首都圏(東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県)と阪神圏(大阪府・京都府・兵庫県・奈良県)のZ世代(18~25歳)1万名から抽出した男女1,000名。
調査時期は2022年12月14日~16日。
調査機関は株式会社H.M.マーケティング(事前調査は除く)。