2022.09.21
秩父市生活交通・物流融合推進協議会（埼玉県秩父市、会長：小野田弘士早稲田大学教授）は、2022年9月27日〜29日の3日間、秩父市の山間地域「大滝地域」で「大滝共同配送サービス」のプレサービスを実施する。

同市は、山間地域が多く、住民の高齢化により、災害発生時や日常生活での生活交通・物流等の生活インフラの維持が困難な点が課題となっており、同協議会ではこれらの課題解決に向け、物流・公共交通ネットワーク「秩父モデル」構築への取り組みを、2020年11月から開始。

大滝地域では、人口減少や高齢化率の上昇に伴い、日用品確保等の日常生活を支えるインフラとして、宅配サービスの重要性が日々高まっているという。
一方、物流業界では、ドライバー不足やEC普及に伴う山間地域の配送エリア拡大による、配送効率の低下が課題とされている。

今回は、同市と同協議会構成員のヤマト運輸株式会社・佐川急便株式会社・日本郵便株式会社の3社に加え、協力会社の西濃運輸株式会社・福山通運株式会社の2社、計5社の物流事業者が連携し、同サービスのプレサービスを実施。
「運送・配送業務の効率化・平準化」を同サービスを通して解決し、同市の宅配需要を満たすことで地域と物流事業者双方に利益をもたらす、新たな「秩父モデル」構築を推進するという。
プレサービスを通じて得られた成果や課題を踏まえ、2023年度以降の本格運用に向けた検討を進めるとしている。

「大滝共同配送サービス」プレサービスの実施日は2022年9月27日〜29日。
実施エリアは秩父市大滝地域。
配達実施事業者はヤマト運輸、参加事業者は物流事業者がヤマト運輸・佐川急便・日本郵便・西濃運輸・福山通運、位置情報ビッグデータによる配送効率性の分析がゼンリン。
取扱商品は宅配便（配達のみ、保冷・代金引換商品は対象外）、
3辺合計200cm・重さ30kgまで。