【ニュース】 ⽩⾺岩岳マウンテンリゾート、輸送力・耐風性・静粛性に優れた新ゴンドラリフト導入を決定、総額21億円を投資 長野県白馬村

2022.09.12
株式会社岩岳リゾート(⻑野県白馬村、和田寛社長)は、総額21億円を投資し、「⽩⾺岩岳マウンテンリゾート」(長野県白馬村)内に輸送力・耐風性・静粛性に優れた新ゴンドラリフトを導入する。
開業は2024年12月の予定。

同社によると、国内では、多くのゴンドラリフトやロープウェイ等の索道施設は、市場が盛り上がりをみせた1990年代前半までに建設され、中には老朽化が進んでいる施設も存在しているものの、建て替えには多額の投資が必要となるため、積極的な設備投資による更新が進みづらい実情があるという。
同リゾート内のゴンドラリフトも、1986年から35年以上に渡って運行しており、老朽化に伴う振動・騒音の多さや、混雑日の輸送力不足といった課題に直面していた。

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こうした中、同リゾートでは、冬季のスキー場としての集客だけに頼らない、通年で楽しめる「世界水準のオールシーズンマウンテンリゾート化」を推進。
2017年の「白馬岩岳MTBパーク」の開業や、2018年の絶景カフェ&テラス「HAKUBA MOUNTAIN HARBOR(白馬マウンテンハーバー)」の開業を皮切りに、様々なグリーンシーズンの魅力強化に努めてきた。
この結果、2021年グリーンシーズン(2021年4月29⽇〜11⽉14⽇)には、コロナ禍にも関わらず過去最高の13万4,000人が来場。
2013年のグリーンシーズン来場者数約2万5,000人と比べると、5倍以上の集客に成功しており、冬季の来場者数を大きく超え、「冬よりもグリーンシーズンに多くの人が来場するスキー場」に進化することができたとしている。

こうした成果により、キャッシュフローを大きく改善でき、老朽化したゴンドラリフトの更新を行うための投資を行うことが可能となったことを踏まえ、今回、輸送力・耐風性・静粛性に優れた新ゴンドラリフトの建設に向け、総額21億円の投資を決定した。

新ゴンドラリフトの線路は、既存のゴンドラリフトのほぼ真横に設置予定。
導入を決定したゴンドラリフトは、索道施設を製造する国内最大手メーカーの日本ケーブル社が手掛ける「UNIGタイプ」を予定。
既存のゴンドラリフトと比較して、所要時間は現行ゴンドラリフトの約8分から1分以上短縮、輸送力も大幅に向上し、大型連休など混雑日の輸送力不足の解消が期待できるという。

なお、既存ゴンドラリフトについては、新ゴンドラリフトの営業開始までは現行通りの営業を続け、新ゴンドラリフト完成後に解体を行う予定。