2022.07.13
株式会社Sustech（東京都港区、丹野裕介代表・飯田祐一郎代表）と両備ホールディングス株式会社（岡山市北区、松田敏之社長）は、Sustechが開発する分散型電力運用システム「ELIC」を活用し、地熱発電の運用に関する共同実証実験を開始する。

Sustechが開発する「ELIC」は、再生可能エネルギーを使用した分散型電源の管理・運用を複合支援するエネルギープラットフォーム。
発電された再エネを管理し、自家消費や余剰電力の売電、環境価値の市場取引等、様々な形で運用することが可能で、企業独自のエネルギー戦略に沿って活用できるという。

「ELIC」では、太陽光だけでなく他の再エネを使用した電力の運用も想定して開発が進められている。
今回、両社は、両備HDが保有するベースロード電源の地熱発電所（大分）で、地熱発電による電力運用実証実験を開始。
地熱発電は、太陽光に比べ、発電可能エリアが限られる一方、昼夜問わず熱エネルギーを取り出すことが可能なため、安定した発電を期待されているエネルギーとされている。
同実証実験は、蓄電池利用や電力市場での運用等を想定し、進めるという。

なお両備ホールディングスでは、カーボンニュートラル化に向け、再エネ発電による電力の自社利用や市場での売買による収益化も見据えており、「ELIC」を活用した同実証実験を通じ、再エネ電源の戦略的な運用体制の実現を目指す。