【ニュース】 熊本大学医学部附属病院、スマートフォンを活用した「脳卒中遠隔医療診断支援システム」の運用を開始 熊本県熊本市

2014.08.12
熊本大学医学部附属病院(熊本市中央区)はこのほど、同病院が主体となり、熊本県内の6医療機関で、九州初となるスマートフォンを活用した「脳卒中遠隔医療診断支援システム」の運用を開始した。
同システムは、休日など専門医が勤務していない時間帯に救急搬送された脳卒中患者の画像情報等を、離れた場所に居る専門医に伝送し、専門医がスマートフォンなどの携帯端末で画像情報等を閲覧しながら迅速に診断し、現場の医師に必要な助言・指示を行う仕組み。


同取り組みは、阿蘇地域の脳卒中患者が、専門医不在のため阿蘇地域内で受けるべき治療を十分に受けらない状況をふまえ、構築・実施された「阿蘇モデル」(平成21年度熊本県地域医療再生計画(阿蘇編)によるモデル事業、平成24年6月より運用開始)を全県的に拡大するもの。
脳卒中急性期医療提供体制の整備を進めるため、熊本県地域医療再生基金を活用し、実施する。
これにより、脳卒中患者を受け入れた医療機関で早期の治療開始等が可能となり、後遺症の軽減や救命率の向上が期待できるという。
運用を実施する6療機関は、熊本大学医学部附属病院(事業主体)・熊本医療センター・水俣市立総合医療センター・阿蘇医療センター・熊本再春荘病院・山鹿中央病院。