【ニュース】 大分県漁業協同組合とヤンマー、独自技術によるカキの高付加価値地域ブランド「くにさきOYSTER」を12月より出荷 大分県国東市

2015.12.03
大分県漁業協同組合(大分県大分市)とヤンマー株式会社(大阪市北区、山岡健人社長)は、独自の陸上二枚貝種苗生産ソリューションを活用した、シングルシードカキのオリジナル生産手法「タイド&ディープ方式」で生産された高付加価値地域ブランド「くにさきOYSTER」の出荷を12月より開始する。

シングルシードカキとは、産まれてから収穫されるまで、一粒一粒バラバラの状態で育ったカキのこと。
深みのある殻を形成するため、肉厚な身を作れるのが特徴となってい
る。

タイド&ディープ方式とは、カキ本来の生育環境である潮間帯での育成と、殻や身入りの成長促進効果の高い垂下養殖を組み合わせることにより、短期間で高品質なシングルシードカキを生産するヤンマーの独自技術。

ヤンマーは2003年から二枚貝用の餌料販売事業を開始し、二枚貝種苗生産技術の開発を行ってきた。
カキの養殖技術については、2011年からシングルシードタイプの種苗を使用した試験検証を続けており、自社独自のノウハウを蓄積してきたという。

今回出荷を開始する「くにさきOYSTER」は、大分県漁協くにさき地区・国見地区・武蔵地区・安岐地区が主体となり、大分県、国東市の指導のもとで養殖を行った、身入りがよく濃厚な美味しさを持つ生食用殻付カキ。
同方式で生産されたカキは、高品質な生食用殻付カキ「くにさきOYSTER」ブランドとして、今後は海外輸出や国内市場の新規開拓を目指していく計画としている。

なお、ヤンマーの養殖技術研究施設「マリンファーム」(大分県国東市)では、短期間で養殖可能な種苗の供給や、高効率な一貫生産システムの確立と高級ブランドとしての販売促進について、同社独自のソリューションで地元漁業の取り組みをサポートしてきたという。