【ニュース】 キャステム、福山城伏見櫓の解体修理で取り外された「しゃちほこ」を3Dスキャンし3Dデータ化、グッズを制作 広島県福山市
2021.06.03
精密鋳造メーカーの株式会社キャステム(広島県福山市、戸田拓夫代表)はこのほど、国の重要文化財に指定されている福山城の伏見櫓を解体修理した際に取り外された「しゃちほこ」を、実際に3Dスキャンして3Dデータ化、グッズを制作した。
同グッズは、同社の精密鋳造技術を駆使して金属化したもの。
しゃちほこの尾の傷まで完全に再現した、クオリティの高い仕上がりだという。
福山城伏見櫓は、元和8年(1622年)、城主水野勝成の福山城築城にあたり、将軍徳川秀忠が伏見城の一部移築させたと言われている。
昭和29年(1954年)の解体修理の際、梁の陰刻に「松ノ丸ノ東やぐら」とあるのが発見され、移築の伝えが正しいことが明らかになった。
その構造や手法は、城郭研究史上初期の様式を残す、慶長年代の建物の典型として大変貴重だという。