【ニュース】 レコテックなど、丸の内エリアの廃プラスチック回収・製品化へ向け、資源循環モデルの確立に向けた実証実験を6月1日より開始 東京都千代田区
2021.05.25
レコテック株式会社(東京都千代田区、野崎衛代表)・花王株式会社(東京都中央区、長谷部佳宏社長)・三菱地所株式会社(東京都千代田区、吉田淳一社長)・Tokyo Marunouchi Innovation Platform(東京都千代田区)の4者は、東京・丸の内エリアで、プラスチックの回収・製品化を通じた資源循環モデルの確立に向けた実証事業を2021年6月1日より開始する。
プラスチック製品など消費者が製品を使用した後に回収されるリサイクル材「ポストコンシューマーリサイクル材」は、多品種かつ少量で発生するため、回収が難しいことが指摘されている。
こうした中、4者は、消費材製品の原材料として循環利用するために必要な物流の効率化とトレーサビリティの担保に向け、丸の内エリア等の廃プラスチックを回収・製品化することで、廃棄物の回収・圧縮保管・リペレット・製品化の一連のプロセスでの課題の抽出と製品のライフサイクルを通じた環境への影響やコストを検証するという。
廃棄物の回収にあたっては、レコテックが構築したクラウドプラットフォーム「Material Pool System」を活用。
同プラットフォームは、ごみの種類・量・発生時間などの情報を地図上にマッピングするなど、廃棄物情報を集約したもの。
合わせて、再生利用されることが確実な産業廃棄物のみの処理を業として営んでいる事業者を都道府県知事が指定することで、産業廃棄物処理業の許可を不要とし、産業廃棄物 の再生利用を容易に行えるようにするための制度「再生利用指定制度」も利用する。
また、資源を採取・加工し、製品を製造・流通・販売する「動脈産業」と、その廃棄物を回収して再生・再利用、処理・処分などを行う「静脈産業」が一体となった物流システム「動静脈一体物流」を実現するという。
実証実験の期間は2021年6月1日~2ヶ月程度(予定)。
同実証では、ビルから排出されるプラスチック由来の再生プラスチックの品質を確認し、将来のプラスチック資源循環に適した分別ルール、効率的静脈チェーンのあり方、供給可能量、リサイクルコスト(試算)の確認を行う。
実証対象は、丸ビル、新丸ビル等の主にアパレルテナントから排出されるプラスチック製フィルム。