【ニュース】 城崎温泉交通社会実験実行委員会、温泉街の車を半減させる社会実験を11月13日~16日に実施 兵庫県豊岡市

2025.10.29
城崎温泉交通社会実験実行委員会(事務局:株式会社湯のまち城崎、兵庫県豊岡市)は、2025年11月13日~16日の期間、安全で安心してそぞろ歩きができる将来のまちづくりを官民で協働しながら検討するための社会実験を実施する。

豊岡市の城崎温泉は、年間宿泊客数52万人・来訪者数22万人の合計74万人が訪れる(2024年)。
木造建築の立ち並ぶ温泉街の6つの外湯を浴衣でめぐる日本らしい情緒があり、近年は外国人旅行客にも人気の温泉宿泊地となっている。

10291200

今回の社会実験は、秋の行楽シーズン中の4日間、臨時駐車場を温泉街の外・城崎大橋の東に設置し、温泉街に入る車の通行量を1日約5,000台から模擬的に半分程度に減らした状態を作り出すというもの。
温泉街中心部の一部道路区間(全長合計840m)に歩行者天国化する時間帯を設け、観光客や宿泊客が温泉街をより楽しく歩ける状況にする。

同時に、臨時駐車場を起点とした温泉街の無料循環バスを運行。
車両を減らし、歩行者が増加した状況での車両交通動向や道路空間の利用状況を調査し、データを収集する。
温泉街の外側に2033年頃の整備完成を目指して来年度着工予定の「(仮称)桃島バイパス」整備後の道路空間や道路交通ルール、空間づくり計画やまちづくりの仕組みなどを検討するという。

また、温泉街では中心部の宿泊客だけでなく、旅館や商店の関連車両、地元住民の車両も一部通行制限を行いつつ、荷捌き場や代替駐車場を設置。
中心部の車両通行量の削減や車の横付け制限を行い、安全確保やそぞろ歩き中心のまちづくりのあり方を「まちぐるみ」で協力しながら探るとしている。

当日は、歩行者天国化した道路空間で、情緒ある柳並木のある大谿川(おおたにがわ)に面したハイカウンターや、そぞろ歩き途中で寛ぐためのベンチ(畳什器)も設置。
路上パフォーマンスやキッチンカー企画も準備中だという。