【ニュース】 ヤマト運輸、グループでは東北最大となる統合型ビジネスソリューション拠点を郡山市に開設 福島県郡山市

2025.10.21
ヤマト運輸株式会社(東京都中央区、阿波誠一社長)は、ヤマトグループが保有する高付加価値機能を集結させた統合型ビジネスソリューション拠点を物流施設集積パーク「福島郡山LLタウン」(福島県郡山市)に開設する。

このうち、ロジスティクス機能を持つ「郡山ロジセンター」を
2025年10月20日に竣工。
2026年10月には、全国のヤマトグループの物流拠点への仕分け・輸配送機能とロジスティクス機能が一体となった施設を竣工する予定としている。

なお同拠点は、ヤマトグループでは東北最大の延床面積を持つ物流拠点となり、今後は全国に張り巡らされた宅急便ネットワーク上にある同拠点を活用、サプライチェーン全体の最適化と事業戦略に貢献することで、法人ビジネスの拡大を目指す。

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同拠点が立地する郡山市は、東北自動車道と磐越自動車道が交差する、首都圏と東北をつなぐ交通の要衝。
東北で仙台市に次ぐ主要な経済圏でもあり、多岐にわたる製造業・小売業の拠点が集積している。
西日本に主要拠点を持つ顧客は同拠点に在庫を分散することで、最大消費地となっている首都圏への翌日配送が可能となり、サプライチェーン全体の最適化と商圏拡大に貢献できるとしている。

同拠点では、全国のヤマトグループの物流拠点への仕分け・輸配送と、在庫管理や流通加工をはじめとしたロジスティクス作業など高付加価値機能を組み合わせ、サプライチェーン全体を最適化するソリューションを提供。
在庫保管倉庫から輸配送拠点までの輸送や荷物の積み替え作業がなくなるため、輸送品質の向上や温室効果ガス排出量削減に貢献するとしている。

また、太陽光発電設備や蓄電池を使用、施設の消費電力を再生可能エネルギー由来電力で賄うほか、災害発生時は、非常用発電設備やEV・FCVから建物に給電できる「V2Xシステム」を使用し、72時間以上連続発電を可能とする。
さらに、地域住民の避難所や災害支援物資の配送拠点としても機能するという。

「郡山ロジセンター」の所在地は福島県郡山市大槻町中ノ平地内。
敷地面積は2万1,015.47㎡、延床面積は8,619.72㎡。
主要設備は常温・冷蔵・冷凍の3温度帯対応、太陽光発電設備、蓄電池、非常用発電設備、災害時の食料備蓄品保管、食堂など。