【ニュース】 JR九州、「博多駅空中都市プロジェクト」の計画を中⽌、施工の難易度や工事費高騰が影響 福岡県福岡市

2025.09.29
九州旅客鉄道株式会社(福岡市博多区、古宮洋二社長)は2025年9月26日、JR各線「博多」駅(福岡市博多区)の線路上空を活⽤する「博多駅空中都市プロジェクト」の計画を中⽌すると発表した。

同社は2019年3⽉に「博多駅空中都市構想」の実現に向け、プロジェクトチームを⽴ち上げ、検討を開始。
2022年3⽉には、「博多駅空中都市構想」を「博多駅空中都市プロジェクト」とし、ポストコロナに向け、国際ビジネス都市・国際観光都市に相応しい機能を備え、博多⼝と筑紫⼝の回遊性を⾼め、にぎわいのある街並みを創出するため、オフィス・ホテル・商業で構成する複合ビルを新築する計画を進めていた。

しかし、同プロジェクトの計画地は、博多駅の線路上に位置し、その特殊性から施⼯の難易度が⾼く、昨今の⼯事費⾼騰の影響を⼤きく受け、当初の想定よりコストを要することが判明。
当初の計画では事業計画が成り⽴たない状況となったという。

同社では、建物規模や⽤途等の⾒直しを計画に反映し、収⼊やコストを含め、あらゆる⾯にで様々な可能性を模索、事業の⾒直しに努めてきたが、同社取締役会で実⾏可能な事業計画を策定することが困難であるとの結論に⾄り、計画中⽌を決定したとしている。

なお、同計画の中止が連結業績に与える影響は現在、調査中だという。