【ニュース】 東京建物と阪急阪神不動産、「みのおサンプラザ1号館」再生事業による複合マンションを着工、関西圏では初めてマンション敷地売却制度を活用 大阪府箕面市

2025.09.24
東京建物株式会社(東京都中央区、小澤克人社長)と阪急阪神不動産株式会社(大阪市北区、福井康樹社長)はこのほど、「みのおサンプラザ1号館」(大阪府箕面市)の再生事業によって新たに誕生する複合マンションを着工した。
同事業は、関西圏では初の「マンションの建替え等の円滑化に関する法律」に定める「マンション敷地売却制度」を活用した事例となる。

同物件は、阪急箕面線「箕面」駅前のロータリーに隣接した地上
11階建て・総戸数109戸の共同住宅・公共施設・店舗等が一体となった定期借地権付きの複合マンション。
4階~11階は全戸トランクルーム付きの3LDKを中心とした住宅フロアとするほか、1階~3階の大部分は旧建物の区分所有者である箕面市が再取得し、地域交流や観光交流、子育て施設など駅周辺の活性化に貢献する施設を整備する予定だという。

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従前の建物「みのおサンプラザ1号館」は、築45年(解体工事に着手した2024年時点)が経過し、建物・設備の老朽化が進行していたことに加え、2015年に実施した建物耐震診断では耐震性の不足が判明していた。
以降、再生方針について検討が重ねられ、「マンションの建替え等の円滑化に関する法律」に定める「マンション敷地売却制度」を活用することとなる。

同制度は、耐震性不足等の認定等を受けたマンションにつき、区分所有者等の5分の4以上の賛成でマンションとその敷地の売却を可能とする制度。
マンション建替組合によるマンション建替え事業とは異なり、売却が完了した時点で事業が完了するため、事業期間を短縮、組合運営の負担を軽減できるほか、建替え後建物の⽤途が住宅に限られていないため、マーケット等に応じた幅広い⽤途の⼟地・建物の活⽤が可能となる。

新築建物の所在地は大阪府箕面市箕面六丁目1番(地番)、交通は阪急箕面線「箕面」駅より徒歩約3分。
施設構成 1階~3階:公共施設、店舗 /3階~11階:共同住宅(3階共用部・4階~11階住戸 総戸数109戸)
敷地面積は2,941.42㎡、延床面積は1万7,368.72㎡。
構造・規模は鉄筋コンクリート造一部鉄骨造、地下1階地上11階建。
竣工は2028年2月(予定)。