【ニュース】 眼鏡市場、鯖江市の工場をリニューアルし新工場を建設、オープンファクトリーに飲食・体験施設を併設 福井県鯖江市

2025.09.10
眼鏡市場(株式会社メガネトップ、静岡市葵区、冨澤昌宏社長)は、鯖江市に所在する現キングスター工場をリニューアルし、新工場を建設する。
新工場の敷地面積は1万3,197㎡で、2026年1月に着工、2027年7月に稼働を開始する予定。

同社は、売上高業界No.1企業として、国内のメガネフレーム製造拠点が海外に流出している現状や、高品質なフレームの安定供給が難しい状況を、メガネ業界全体の課題と捉えている。
さらに、鯖江市は日本のメガネフレーム製造の約90%を担う世界的な産地である一方、後継者や人材不足、高齢化といった構造的課題に直面しているという。

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こうした状況の中、同社は新工場を「マザー工場」と位置づけて建設、鯖江の品質と供給体制の安定化、技術の継承に取り組む。

また、製造工程を全て公開するオープンファクトリーとして、一般客が製造過程を見学できる環境を提供。
これにより、「鯖江市全体でメガネ産業を守る」という同社の使命を体現、ものづくりの楽しさや大切さを伝える地域の拠点としての役割を果たすという。

新工場内には、商品を購入できる店舗のほか、飲食店やワークショップ施設も併設する予定。
メガネの製造現場を体験できるだけでなく、地域の憩いの場としても活用、同市の地域活性化にも貢献する新たな拠点を目指すとしている。

新工場の所在地は福井県鯖江市石田上町26-1。
敷地面積は1万3,197㎡(現工場5,670㎡+新規取得7,527㎡)。
投資額は約44億円。
着工時期は2026年1月中旬予定、操業開始時期は2027年7月予定(新工場操業開始)。
主な製造商品はメガネ枠(メタルフレーム、プラスチック成型フレーム、アセテートフレーム)、生産能力は年間84万本。