【ニュース】 津山市とバリューマネジメント、「津山城・城下町泊プロジェクト」を本格始動、複数の文化財・歴史的建造物を「分散型ホテル」に 岡山県津山市
2025.09.04
津山市(谷口圭三市長)とバリューマネジメント株式会社(大阪市北区、他力野淳代表)は、2026年11月の開業を目指し、「津山城・城下町泊プロジェクト」を協働で本格始動する。
同プロジェクトは、同市が所有する鶴山館(国指定史跡 津山城跡内施設)をはじめとする、複数の文化財・歴史的建造物を保存・改修し、「分散型ホテル」として活用することで次世代に継承する取り組み。
所有権は同市が保持したまま、同社に運営権を設定のうえ、民間の資金とノウハウを活用して複数施設を一括して運営できる、先駆的な「コンセッション方式+バンドリング型」を採用する。
同社はこれまで、全国各地で歴史的建造物を保存・活用し、地域の魅力を再生してきた。
同市でも、その知見を活かし、同市でも新たな観光まちづくりを推進する。
なお同社にとって同プロジェクトは、岡山県内では初の取り組みとなる。
また、同プロジェクトでは、同市は事業費の一部を賄うため、目標額3億6,000万円の資金調達を目指す。
具体的には、ふるさと納税型クラウドファンディング、企業版ふるさと納税等で寄附を募るとしている。
同プロジェクトの対象は、鶴山館など登録有形文化財を含む4施設。
観光拠点施設や宿泊施設としての活用を計画しており、単体の施設整備にとどまらず、各施設を線や面でつなぎ、分散型ホテルを核とした「エリアリノベーション」を推進する。
文化財の価値を高めながら、交流人口の増加、観光消費額の拡大、地域経済循環の促進を図り、まち全体を屋根のない博物館と見立てた「津山まちじゅう博物館」と位置付けているという。
今後は、令和7年度から開始予定の改修工事を経て、令和8年11月(2026年11月)の全施設オープンを目指し、準備を進めるとしている。