【ニュース】 博報堂と宇部市、マイカー乗り合い公共交通サービス「ノッカルおの」の実証運行を開始 山口県宇部市
2025.08.26
株式会社博報堂(東京都港区、名倉健司社長)と宇部市(篠﨑圭二市長)は2025年8月25日、同市小野地区でマイカー乗り合い公共交通サービス「ノッカルおの」の実証運行を開始した。
今回実証運行を開始した「ノッカルおの」は、住民のマイカーを活用した公共ライドシェアサービス。
同市が事業主体となり、小野地区自治会連合会等地元団体の協力を得ながら、地域のニーズ調査やドライバー・利用者の募集を行い、認定したドライバーとユーザーを博報堂DYグループが開発したシステム上でマッチングし、ドライバーが自家用車でユーザーを目的地まで送迎する共助型MaaS(Mobility as a Service)となっている。
LINEや電話で手軽に予約が可能で、停留所はバス停など既存の仕組みを活用するため、年齢問わず、全ての住民が負担なく利用できる設計になっているという。
同市では人口減少や高齢化による担い手不足、利用者ニーズの多様化などを背景に、地域公共交通を取り巻く環境は厳しさを増している。
一方で、免許返納等により、自家用車を持たない住民が増加し、公共交通はますます暮らしに欠かせないサービスとなっているという。
同市小野地区では、路線バスの便数が限られており、また、タクシー事業者の営業所が離れていることから、日々の買い物や通院のほか、通学等の移動に困難を抱える住民が多く、日常生活での移動手段の確保が喫緊の課題となっていた。
こうした移動課題解決に向けた取り組みとして、スクールバスのない高校生や高齢者等、移動手段を持たない住民を対象とした公共ライドシェアの実証事業の実施が決定したという。
実証実験の期間は2025年8月25日~2026年3月31日。
運行エリアは宇部市小野地区内。
利用方法は会員登録制、運行日は月曜日~土曜日。
利用料金は高校生以上200円、中学生以下無料(チケット制)、バス・JRの定期券所持者は無料(障がい者手帳の提示で半額)。