【ニュース】 伊藤園など、「お〜いお茶」など茶系飲料の生産時に排出する副産物「茶殻」を肥料化 静岡県藤枝市

2025.07.31
株式会社伊藤園(東京都渋谷区、本庄大介社長)、大井川農業協同組合(静岡県藤枝市、杉山芳浩代表理事組合長)、株式会社ホテイフーズコーポレーション(静岡市清水区、山本達也社長)の3者は、静岡県内で「お〜いお茶」など茶系飲料の生産時に排出する副産物「茶殻」を肥料化し、静岡県内の契約茶園で活用する地域資源循環型農業を、2025年8月上旬より開始する。

伊藤園では、かねてから限りある資源の有効活用と環境負荷低減のため、事業活動を通じた脱炭素化や資源循環などの環境課題解決を目指してきた。
その一環として、茶の生育に不可欠な窒素肥料を代替するため、「お〜いお茶」など茶系飲料の生産時に排出する副産物「茶殻」に含まれる窒素成分の活用に取組んでいる。

伊藤園は今回、各社との連携により、水分含量が高く肥料化が困難といった技術的なハードルを克服し、同県内で排出する副産物「茶殻」を、同県内でペレット状に加工した肥料として製造、同県内の契約茶園で活用する地域資源循環型農業を開始するに至ったという。

同取組みを通じて製品化した茶殻肥料は、2025年8月上旬より伊藤園の契約茶園(27ha)で活用することを皮切りに、地域資源循環型農業として本格的に展開。
これにより、同県での地域資源循環を促進し、環境に配慮した持続可能な農業の推進に貢献するとしている。