【ニュース】 YKK APと富山大学、「アルミ再生・循環システム工学(YKK AP)共同研究講座」を設置 富山県富山市
2025.07.29
YKK AP株式会社(東京都千代田区、魚津彰社長)と国立大学法人富山大学(富山県富山市、齋藤滋学長)は、2025年6月1日に「アルミ再生・循環システム工学(YKK AP)共同研究講座」を設置した。
同社は、製品素材のリサイクル技術確立を目指し、2030年度までにアルミリサイクル率100%(国内)達成を目標に掲げている。
アルミリサイクル率の向上には、市中から回収される多様なアルミニウム合金スクラップから不純物を効率的に除去する技術や、除去しきれない不純物を含んだ状態でも材料として高い特性を発揮させる技術の確立が不可欠だという。
同社は今回、こうした課題の解決を加速させるため、軽金属材料の研究、特にアルミニウム分野で高度な技術や学術的な知見を有する同大学に同共同研究講座を設置。
アルミニウム合金スクラップからの不純物分離プロセス、不純物を含むアルミニウム材料の特性改善、アルミニウムリサイクル工程のエネルギー削減などについて研究する。
「アルミ再生・循環システム工学(YKK AP)共同研究講座」の設置期間は2025年6月1日~2027年9月30日(2年4ヶ月間)。
設置部局は国立大学法人富山大学 先進軽金属材料国際研究機構 先進アルミニウム国際研究センター。
なお同社は、共創の場形成支援プログラム「富山循環経済モデル創成に向けた産学官民共創拠点(富山大学COI-NEXT)」に幹事企業として参画しており、これまでも同大学や関係自治体、参画企業と連携し、アルミニウム資源循環モデルの構築に取り組んできた。
2023年には同大学先進アルミニウム国際研究センターに対し、
1,000万円の寄付を行っている。