【ニュース】 空庵、東京都内2会場で地域の新たな流通モデルを提示する「体験型デジタル物産展」を7月下旬に開催 愛媛県宇和島市
2025.07.16
観光・教育・起業支援を通じ地域創生を推進する株式会社空庵(愛媛県宇和島市、濱村誠代表)は2025年7月下旬、東京都内2会場で地域の新たな流通モデルを提示する「体験型デジタル物産展」を開催する。
同社はこれまで、文化財となっている「木屋旅館」の運営やゲストハウス事業を通じ、観光誘客を図るとともに、地域起業家育成のための研修事業を展開してきた。
今回の同プロジェクトは、食品ロス・防災・1次産業再生をテーマに、都市部と地域をつなぐ購買体験を提案する、新たな実証実験だとしている。
これまでの物産展では、地域の生産者や事業者が誰に買ってもらったのかを把握できず、リピート購入やコミュニケーションの機会が生まれにくいという課題があったという。
これに対し、同プロジェクトでは、EC機能とチェックイン機能を備えた仕組みにより、購入者と地域サプライヤーをつなぐ設計を採用。
来場者は、会場で商品やストーリーに触れながら、その場でスマートフォンからキャッシュレスでEC注文する。
オンライン・対面の両方に対応し、購入者は自身のスタイルに合わせてスムーズに商品を注文できるほか、商品は後日、自宅へ直送されるため、仕事の合間でも「手ぶら」で参加可能としている。
また、会場に用意するのは展示用のサンプル品のみとすることで、輸送・保冷・在庫管理などにかかる物産展開催コストを大幅に削減。
これにより、全国各地で小規模・短期間でも気軽に地域産品を紹介できる柔軟なモデルとして、今後の展開を視野に入れているという。
販売商品は、道の駅「きさいや広場」と連携し、実際に同施設で取り扱いのある地域産品を中心に構成。
あわせて、同社が新たに取り組む「防災×食品ロス」の実証プロジェクトとして、廃棄されがちなジビエや耕作放棄地で栽培した大豆を活用した「おいしい防災備蓄食品」の試作品を紹介、試食を提供する。
「体験型デジタル物産展」の会場と開催日時は、青山ファーマーズマーケット(国際連合大学前広場、東京都渋谷区神宮前5-53-70)が2025年7月27日の10時~16時、日鉄興和不動産・興和一橋ビル(東京都千代田区神田錦町3-7-1)が7月30日~31日の11時~16時。