【ニュース】 名古屋鉄道とギフリー、生成AI・AIエージェント技術を活用したマーケティング基盤の実証実験プロジェクトを開始 愛知県名古屋市
2025.07.03
名古屋鉄道株式会社(名古屋市中村区、髙﨑裕樹社長)と株式会社ギブリー(東京都渋谷区、井手高志社長)はこのほど、生成AI・AIエージェント技術を活用したマーケティング基盤の実証実験プロジェクトを開始した。
AIエージェントとは、人工知能(AI)が自律的に環境を認識し、目標達成のために判断・行動を行うシステム。
名古屋鉄道では、交通事業を核に地域を活性化する事業や、社会を支える事業を100社以上に及ぶグループ会社と連携し、展開しており、顧客ニーズに合わせた最適なサービス提供につなげるため、名鉄グループ全体で抱える顧客データの効果的な活用と、マーケティングの深度化を検討していたという。
こうした中、生成AI・AIエージェント技術を使ったデジタル化支援を専門とし、大手企業を中心に多くの実績を持つギブリーとの協業を決定。
特に、ギブリーが有するAIエージェントシステム「DECA MarketingAgent」は、大量のデータから顧客インサイトを抽出し、パーソナライズされたサービス提供を実現する技術に強みを有しており、名鉄グループの課題に対し、包括的なソリューションを提供できることが決め手となったとしている。
具体的には、名鉄グループが保有する多様なデータと国勢調査などの市場動向、最新の生成AI技術を組み合わせることで、従来の人間の分析では発見できなかった生活者インサイトを解明。
AIエージェントによる新たなクラスタリングや、実際の顧客データから生成する「Virtual Customer(仮想顧客)」を活用し、先進的なマーケティングアプローチに取り組むとしている。