【ニュース】 新発田建設、本社敷地内で新たな研修スペースを完成、実物大モックアップで「建設のリアル」を体感 新潟県新発田市

2025.07.01
新発田建設株式会社(新潟県新発田市、渡辺明紀社長)は2025年6月30日、本社敷地内で新たな研修スペースを完成した。

同スペースでは、特に新入社員を対象に、建築の基礎技術を実践的に学べるよう、実物大のモックアップ(模型)を用いた研修を実施する。
同社では、文系を含む幅広い人材を採用するため、教育体制の充実を進めており、今回の同研修スペースの整備はその一環。

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同研修スペースのモックアップでは、RC造とS造の基礎構造を3段階で再現。
鉄筋が組まれた状態、型枠が設置された状態、コンクリートが打設された完成状態をL字型に配置し、構造の流れが一目で分かるよう工夫した。
仕様書に基づいた確認、出来形写真の撮影、自主検査など、実際の業務に直結する体験が可能だという。

また同社では、完成したモックアップを使用した研修だけでなく、その製作プロセスそのものを研修に取り入れている。
今年の新入社員は、鉄筋の加工・結束や型枠の組み立て、コンクリートの打設といった一連の作業を、実際の現場と同じ手順で体験。
こうした研修は、ただ完成物を見るだけでは得られない、工程理解・手順の重要性・チームでの作業意識を身につける貴重な機会になるという。

さらに同モックアップは、来年以降に拡張・追加施工が可能な構成となっており、毎年の新入社員が成長しながら次の世代へと引き継ぐことのできる教材となっている。
来年以降は、鉄骨の建て方や高力ボルトの接合、アルミサッシの取り付けや天井下地の施工など、段階的な拡張により学習内容を広げ、将来的には安全設備、朝礼会場の設置も視野に入れ、リアルな「標準現場モデル」を構築する予定だという。