【ニュース】 アパグループ、「the b hotels」などを展開するイシン・ホテルズ・グループの全株式を取得、完全子会社化 東京都港区
2025.06.20
総合都市開発のアパグループ(東京都港区、元谷一志CEO)は
2025年6月19日、アパホールディングス株式会社を通じ、都市型ホテル「the b hotels」「セントメイン名古屋」を展開する株式会社イシン・ホテルズ・グループ(東京都中央区、孔令庸社長)の発行済株式の全てを取得、完全子会社化した。
アパグループは、中期経営計画で2027年3月末までにアパホテルネットワーク15万室の達成という目標を掲げており、このうち自社ブランドを増やすための出店形態として、これまでは不動産を所有、直営方式とフランチャイズ方式で出店を進めてきた。
しかし、これら2方式だけでは出店スピードは十分ではなく、新たな出店形態として、賃貸方式やMC(運営委託)方式の本格導入の必要性を感じていたという。
一方イシンは、不動産を所有せず、賃貸方式やMC方式での運営を得意としていることから、イシンがアパグループに加わることで、新たな方式でのホテルネットワークの拡大が可能となり、拡大スピードの加速が期待できると判断。
さらに、新たなホテルブランドが加わることで、利用客の選択肢が増え、アパグループが運営する予約サイト「アパ直」の魅力が増し、予約サイトとしての競争力の向上にも繋がるという。
なお、イシンの経営については、孔令庸社長のこれまでの経営方針や社内制度はそのまま継続し、アパグループは株主の立場から間接的にイシンの経営に関与する方針としている。
イシンが運営するホテルは「アパ直」に参画することとなるが、ホテルブランドのコンセプトや出店戦略、社内制度などは、イシンの経営判断の下で策定・運用し、アパホテル&リゾートとのブランドの統合は行わないという。
今後は、アパグループとイシンとのシナジー効果を出すため、双方で実務レベルの検討プロジェクトチームを立ち上げ、新規出店時の資金支援や資材調達の共同化、ITインフラの共通化などの検討を進めていくとしている。