【ニュース】 はこだて西部まちづくRe‑Designとヤモリ、「函館空き家再生賃貸株式会社」を共同出資で設立、物件を長期保有し、家賃収入を得ながら地域に循環 北海道函館市
2025.06.13
株式会社はこだて西部まちづくRe‑Design(北海道函館市、北山拓代表)と株式会社ヤモリ(東京都渋谷区、藤澤正太郎代表)は、函館市の空き家再生を目的とした「函館空き家再生賃貸株式会社」を共同出資で設立した。
2025年6月18日に太刀川家住宅店舗(北海道函館市)で事業説明会を開催する。
「函館空き家再生賃貸」では、同市西部地区で手付かずとなっている空き家を中心に取得・リフォームを行い、同市西部地区の実需に対応した、安価な賃料で質の高いアフォーダブル住宅を賃貸で供給。
空き家問題を解決し、居住人口の増加に繋げるとしている。
同プロジェクトは、同市が推進する「函館市西部地区再整備事業」の一環として、同市が出資するまちづくり会社のはこだて西部まちづくRe‑Designと、空き家賃貸事業に取り組むヤモリが行う官民連携プロジェクト。
第三セクターが民間企業と合弁会社を設立、空き家を購入し、長期運用するモデルは日本では初の取り組みになるという。
「函館空き家再生賃貸」では今後、2025年6月に同市西部地区に所在する戸建住宅を、道南うみ街信用金庫からの融資を受けて取得、賃貸を開始する予定。
同信用金庫をはじめとした地域の金融機関や不動産会社、リフォーム会社とも連携をしながら、取得軒数を拡大し、同エリアの活性化を推進するとしている。
また、接道要件を満たさず、再建築が認められない家屋や狭小敷地上の物件でも、構造補強や設備入れ替え工事を行い、賃貸物件として活用するスキームを確立していることから、通常は出口戦略が描きにくい物件を長期で運用可能な資産へと再生することで、既存住宅ストックを最大限に活かすという。
空き家再生賃貸事業は、短期で転売益を追求するモデルではなく、物件を長期保有し、家賃収入を得ながら地域に循環させるモデル。
人口流出が進むエリアに定住者やファミリー世帯を呼び込み、住宅の質・街並み・雇用を段階的に改善しながら、持続的な地域活性化を図るとしている。