【ニュース】 近畿大学工学部、7月11日・12日に開催される「第48回福山とおり町七夕まつり」で、傘と行燈と短冊で町を彩るイベントを企画・運営 広島県福山市
2025.06.03
近畿大学工学部(広島県東広島市)建築学科意匠設計研究室(前田圭介教授)は、福山本通商店街振興組合(広島県福山市)・都市再生推進法人の福Lab株式会社(広島県福山市)と連携し、2025年7月11日・12日に開催される「第48回福山とおり町七夕まつり」で、傘と行燈と短冊で町を彩るイベントの企画・運営を実施する。
福山市本通・本通船町商店街は、かつては福山の中心商店街として賑わっていたが、平成に入り、一時は空き店舗率が30%を超えていたという。
こうした中、同商店街では、地域再生施策として、地域交流型施設や若者を対象としたコミュニティ施設が次々とオープン。
2016年には、建築家の前田圭介氏(現:近畿大学工学部建築学科教授)が率いる建築設計事務所UID(広島県福山市)の設計により、老朽化したアーケードを取り払い、かわりに7,000本のステンレスワイヤを張ることで、「日光も雨風も感じるアーケード」へとリニューアルしている。
同イベントは、福山本通商店街振興組合・福Lab・近畿大学工学部建築学科意匠設計研究室による産官学連携で、単なるお祭りとしての賑わい創出だけでなく、商店街の活性化、地域に根ざした伝統行事を地域住民と学生・企業・行政が一体となり、未来へと紡いでいくことを目的に開催するもの。
当日は、「願いの光、夏の空」と題し、幼稚園児や小学生らおよそ1,400人が夢や想いを込めた短冊・行燈・傘などを作成、アーケードのワイヤに吊し、商店街を華やかに彩る。
学生が素材の収集から設営作業に至るまで主体的に取り組み、装飾に使用する傘は廃棄予定のビニール傘を回収したものを中心に活用、行燈には使用済みの牛乳パックなどを再利用することで、SDGsの視点から持続可能な社会の実現にも配慮するという。
他にも、親子で参加できる行燈づくりワークショップや、学生による屋台など、来場者が楽しめる参加型の催しを多数展開。
夜間には「アンブレラナイト」として行燈に灯りがともり、幻想的な雰囲気が街を包み込むとしている。
「第48回福山とおり町七夕まつり」の開催日時は2025年7月11日の17時~21時(前夜祭)、12日の10時~21時。
開催場所は福山市本通・本通船町商店街(福山とおり町 Street Garden、広島県福山市笠岡町1-13)、交通はJR各線「福山」駅より徒歩約9分。