【ニュース】 関電不動産開発、大町市の所有地で森林整備プロジェクトを始動、地元森林組合などと協定を締結 長野県大町市

2025.05.30
関電不動産開発株式会社(大阪市北区、福本恵美社長)は、大町市に所在する同社所有地を活用し、森林整備を行う「関電不動産開発 くろよんの森」プロジェクトを開始する。
2025年5月29日、大町市の立会のもと、北アルプス森林組合(長野県大町市、割田俊明組合長)・認定NPO法人環境リレーションズ研究所(東京都千代田区、鈴木敦子理事長)と「森林整備協定」を締結した。

同プロジェクトは、同社のサステナビリティ活動の一環。
森林整備事業を通じ、ゼロカーボンの推進、生物多様性の保全、地域社会への貢献を目指す。

同プロジェクトでは、同社が所有する敷地の内、未活用となっている敷地約50haを、「関電不動産開発くろよんの森」として整備する。
この内、日向山地区の入口部分にあたる扇沢大町線の沿線沿いのなだらかな斜面が続く東側のエリア(28ha)は、植樹を行う場所に適していることから、土地の形状や植生の状況を踏まえ、まずは日向山入口付近の1haの整備から着手する。
1haあたり2,000本から3,000本の苗木を植えていく計画で、植樹にあたってはコナラ・ヤマザクラ・ヤマモミジ・クリ・コブシなど、現在植生している樹種の分布・割合に配慮した計画とする等、地域固有の生態系維持・回復に寄与していくという。

また、他の2つのエリア(約22ha)についても、間伐や適切な樹木の伐採施業を実施し、「森林の健全化」を図るとともに、地域課題となっている松くい虫などの病害虫被害の防止、クマなどの大型動物との緩衝帯機能を持たせることができるよう、整備を進めていくとしている。