【ニュース】 ボールドライトと東京都、観光DXプラットフォームを活用した「文化財DXプラットフォーム」を開発、「東京文化財ウィーク」の運営工数を約86%削減 東京都新宿区
2025.04.17
ボールドライト株式会社(東京都新宿区、宮本章弘社長)は、「東京都現場対話型スタートアップ協働プロジェクト」で東京都と連携、同社が提供する観光DXプラットフォーム「プラチナマップ」を活用した「文化財DXプラットフォーム(文化財管理システム)」を開発した。
その結果、「東京文化財ウィーク」の運営工数を約86%削減することに成功したという。
さらに、通年公開されている文化財情報を網羅したデジタルマップ「東京都文化財マップ」も新たに作成、都内の文化財への認知度向上を図る。
同協働プロジェクトは、スタートアップと都政現場が集まり、都政現場が抱えている課題や対応策を議論し、解決を目指すプロジェクト。
両者は今回、東京都が毎年秋に都内の文化財を特別公開する「東京文化財ウィーク」の運営に関する課題解決に取り組んだ。
同取り組みにあたっては、「文化財ウィーク」の管理運営は、大量のメール処理や事務作業等、文化財所有者とのコミュニケーションの煩雑さによる業務負荷が大きく、本来すべき文化財の広報活動での時間が捻出できていないことが分かったという。
こうした課題を解決するため、同協働ブロジェクトでは、東京都が当初から課題と感じていた文化財の認知度不足と、情報発信後の効果検証不足を解決するためのデジタルマップ導入に加え、文化財所有者とのコミュニケーション負担を軽減するため、文化財管理運営を効率化するDXプラットフォームの導入を決定。
今回は、文化財所有者との頻繁なメールのやりとりや事務作業をなくし、運営効率化を図るため、「プラチナマップ」の管理画面を基盤に、文化財管理DXプラットフォームを開発。
同DXプラットフォーム上に情報連携、情報更新、承認ワークフローまでを一元化した結果、DX導入前は1件あたり18分だった作業時間が2.5分まで削減され、約86%の運営工数削減に成功したとしている。
なお、文化財DXプラットフォームの構築により、管理業務を大幅に効率化した東京都では、今まで十分に行えていなかった広報活動に注力。
文化財の認知拡大を目指し、2025年2月25日より都内の文化財が一目で分かる「東京都文化財マップ」も追加公開している。