【ニュース】 セブン工業、CLT工法とATAハイブリッドトラス構法を採用した大型木造倉庫を竣工 岐阜県美濃加茂市
2025.04.01
集成材等を利用した住宅部材の製造販売などを手掛けるセブン工業株式会社(岐阜県美濃加茂市、木下浩一社長)は、自社敷地内で新たな大型木造倉庫を建設、2025年2月に完成した。
同倉庫は、非住宅分野での木造建築のモデルケースとして、耐震性・耐火性に優れたCLT工法と、20mスパンの大空間を実現するATAハイブリッドトラス構法を採用したもの。
建物は、平屋建て・床面積約900㎡の大規模木造建築で、約200㎥の木材を使用した。
2025年3月14日に設計事務所や建築施工会社などを対象に完成現場見学会を開催、3月21日には竣工式を実施し、工事の無事完成を祝ったという。
使用した木材は全て岐阜県産材で、柱や梁にはヒノキ集成材、壁にはスギの直交集成板(CLT)を採用、自社工場で加工した。
CLT工法による迅速な組み立てと、ATAハイブリッドトラス構法の採用により、施工の効率化を図った結果、2024年10月の着工からわずか5か月の短工期で施工を完了している。
プレカット加工量の増加に伴う製品在庫の置き場確保が主な目的で、最大1,200㎥の製品保管を可能としており、今後の生産量増加にも対応可能だという。
また、トラックの積み込みスペースを拡張、物流業界の2024年問題(ドライバーの労働時間制限による輸送力不足)に対応を図ることで、出荷体制の合理化と効率的な物流の実現も目指すとしている。