【ニュース】 酒田市で新たに開業する商業施設「いろは蔵パーク」、カーボンリサイクルの社会実装を目的とする製品・技術を導入 山形県酒田市

2025.03.27
いろは蔵パーク株式会社(山形県酒田市、高橋剛代表)、鹿島建設株式会社(東京都港区、天野裕正社長)、出光興産株式会社(東京都千代田区、木藤俊一社長)、前田製管株式会社(山形県酒田市、前田直之社長)、酒井鈴木工業株式会社(山形県酒田市、鈴木啓一郎社長)、一般社団法人カーボンリサイクルファンド(満岡次郎会長)の6者は、新たに開業する商業施設「いろは蔵パーク」(山形県酒田市)で、カーボンリサイクルの社会実装を目的とする製品・技術を導入た。

「いろは蔵パーク」は、江戸〜明治時代にかけて米蔵「新井田蔵」(通称「いろは蔵」)として同市の交易を支え、1917〜2012年にかけては山形県立酒田商業高等学校(前身の附設商業補修学校含む)として90年以上にわたり多くの生徒で賑わっていた、歴史ある地に開業する商業施設。
地域の歴史と再生のシンボルとして、生活利便性の向上、地域交流の拠点形成、自然と人が出会い交流する空間の創出を目指し、
2025年3月27日に一部店舗がオープンする。

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導入した製品・技術のうち、出光興産と酒井鈴木工業は、出光興産の製品「カルカーボ」を使用したアスファルトの敷設を実施。
「カルカーボ」は、ボイラー排ガス中のCO2を産業廃棄物(コンクリートスラッジ)中のカルシウムと反応させて固定化した合成炭酸カルシウム(炭酸塩)で、土木建設材料や化学品等への活用が期待されているという。

鹿島と前田製管は、鹿島の技術「CO2-SUICOM」を使用したコンクリートブロックの敷設を実施。
「CO2-SUICOM」は、コンクリートの主原料となるセメントの一部を特殊な混和材「γ-C2S(ガンマシーツーエス)」等に置き換えることで、セメント製造時に排出される CO2を削減する。
さらに、コンクリートの製造段階で強制的にCO2を吸収させる「炭酸化養生」を行うことで、コンクリートが固まる過程で大量のCO2を吸収・固定するという。