【ニュース】 叡山電鉄、開業100周年事業を開始、沿線大学との連携プロジェクトを始動、「出町柳」駅構内には「えいでんジオラマ」を設置 京都府京都市

2025.03.21
2025年9月27日に開業100周年を迎える叡山電鉄株式会社(京都市左京区、豊田秀明社長)は2025年3月20日、叡山電車開業100周年事業を開始した。

同事業の一環として、京都精華大学(京都市左京区、澤田昌人学長)・京都芸術大学(京都市左京区、川左紀子学長)と連携したプロジェクトを始動。
また、叡電沿線をイメージして制作した「えいでんジオラマ」を展示するほか、722号車両の座席仕切り部に「八瀬 赦免地踊り」で使用される灯篭切り絵を採用するなど、開業100周年事業を順次展開するという。

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京都精華大学・京都芸術大学・叡山電鉄の3者連携プロジェクトでは、2025年4月1日~2026年3月31日の期間、「鞍馬地区の活性化」ソーシャルデザインプロジェクトとして、両大学で授業を開講、鞍馬地区を代表する人々へのインタビューを実施する。
また、「未来のえいでん」と題し、両大学の学生が身近な鉄道と地域を新しい視点で見つめ直した作品を制作、駅や車両などに展示する予定。

また、四季折々の叡電沿線を表現した「えいでんジオラマ」を制作、「出町柳」駅構内の待合室前に展示する。
同ジオラマでは、開業当時の「出町柳」駅や「鞍馬」駅、「もみじのトンネル」「はなももかいどう」など、沿線の主要スポットを忠実に再現、その中を列車が駆け巡るという。
設置予定日は2025年3月29日。

さらに、722号車両の座席仕切り部に「八瀬 赦免地踊り」の灯篭切り絵を採用。
八瀬の地に伝わる「赦免地踊り」で使用される灯篭には、赤い紙に武者絵や動植物などを透かし彫りにした切り絵が描かれており、今回、この伝統的な切り絵を、八瀬郷土文化保存会の協力のもと、同車両の座席仕切り部に採用するという。
設置予定日は2025年3月29日。