【ニュース】 JR北海道、札幌駅前再開発の今後の進め方について発表、工事費高騰の影響を受け、建物を分割し段階的に整備 北海道札幌市
2025.03.21
北海道旅客鉄道株式会社(札幌市中央区、綿貫泰之社長)は2025年3月19日、札幌駅前再開発の今後の進め方について発表した。
同再開発では、2028年度の開業を目指し、2023年3月に再開発組合を設立、2023年度の権利変換を目指していたが、工事費高騰の影響が著しいことから、2023年冬より対応策の検討に着手。
建物規模の縮小や工期延伸等を計画に反映した見積を取ったところ、2024年9月に約3,700億円(当初計画の2倍強)の工事費が提示されたため、今回、計画を抜本的に見直すという。
今回発表した計画によると、工事費高騰の要因を踏まえ、今後は両街区一体の建物ではなく、建物を分割して街区ごとに段階的に整備、両街区の工事重複期間を最小化することにより、工事量を平準化し、労務負荷の軽減を図る。
昨今の厳しい施工環境を考慮し、旧エスタと同規模の西2丁目を先行して整備、2030年度の竣工を目指す。
一方、西1丁目は、西2丁目との工事期間の重複を最小化して施工、2034年度の竣工を目指すとしている。
2025年度は、エスタ解体工事を本格的に進めるとともに、西2丁目の基本設計と並行し、西1丁目も含めた全体計画を取りまとめるという。