【ニュース】 博報堂など、マイカー乗り合い公共交通サービス「ノッカルおくうだ」を5月31日まで運行、奈良県内初の取り組み 奈良県宇陀市

2025.03.11
株式会社博報堂(東京都港区、水島正幸社長)は、奈良県宇陀市内牧地域で、マイカー乗り合い公共交通サービス「ノッカルおくうだ」の運行を2025年5月31日まで実施する。
事業主体は奈良県、運行主体は宇陀地域公共交通活性化協議会。
博報堂グループがサービス設計・コミュニケーションデザイン設計、システム開発・設計・運用などを手掛ける。

「ノッカル」は住民同士が支え合う共助型MaaS事業。
各地区と中⼼街を⾏き来する住⺠ドライバーのマイカーに、移動したい乗客が「乗っかる」仕組みで、ドライバーは助け合いの精神のもと、⾃分の予定に合わせ、近所の利⽤者をマイカーに乗せ、⽬的地まで送迎する。
同県内では初の取り組みになるという。

同市では、高齢化による免許返納者の増加等により、マイカーに代わる公共交通手段が欠かせない中、コミュニティバスなどの交通空白時間帯の存在が課題となっていた。
一方で、買物・通院といった生活をするうえで必要な施設への移動では、地域住民のマイカー依存度が高い状態にあるという。

同取り組みでは、ダイヤ設定や乗降場所等、コミュニティバスのダイヤの隙間を埋める運行形態とし、既存の公共交通と併用することで、地域全体の移動手段の利便性を高めることを目指す。
利用実態などの分析やニーズを踏まえ、他市町村への実施拡大も視野に入れた検討を進めるという。

「ノッカルおくうだ」の運行期間は2025年3月8日~5月31日(以降は同期間内での検証を踏まえて対応)。
運行エリアは桧牧・荷阪・自明コース、高井・赤埴・諸木野コース、内牧・八滝コース、たかぎふるさと館コース。
利用方法は会員登録制(宇陀市民限定)。
予約方法は前日16時30分までLINEまたは電話で予約。
利⽤料⾦は桧牧・自明・荷阪コース、高井・赤埴・諸木野コース、内牧・八滝コースが1回400円、たかぎふるさと館コースが1回
200円。
決済方法はチケット制(現金利用不可)、チケット販売場所は宇陀市役所政策推進課、市営施設「じゆうだテラス」、たかぎふるさと館(移動診療車開設中のみ)。