【ニュース】 ジェクトワン、築54年の「文化住宅」を地域に開いたコミュニティスペースがあるひとり親支援型住宅「For nest 旭が丘」として再生 兵庫県神戸市

2025.01.24
不動産の開発事業・リノベーション事業・空き家事業などを手掛ける株式会社ジェクトワン(東京都渋谷区、大河幹男代表)は、神戸市垂水区に所在する空き家となっていた築54年の「文化住宅」を、空き家事業「アキサポ」の活用スキームにより、地域に開いたコミュニティスペースがあるひとり親支援型住宅「For nest 旭が丘」として再生した。
「文化住宅」とは、高度経済成長期の昭和30年代を期に、関西地方中心に建築された木造2階建て・棟割りのアパートの通称。

同プロジェクトは、国土交通省の「人生100年時代を支える住まい環境整備モデル事業」(令和5年度第2回)に応募し、モデル事業の一つとして採択されたもの。
2025年2月1日より入居を開始する。

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同物件は、高度経済成長期後半の1970年に建てられた5戸の「文化住宅」で、所有者が家族と一緒に居住しながら、物件を管理していたもの。
しかし、このうちの2戸は20年、1戸は15年ほど使われていない状態が続いており、また約2年前に所有者自身が施設に入居したことをきっかけに管理が難しい状況になっていたという。
コストをかけることなく同物件を有効活用できる方法はないかと模索する中、所有者の家族から「アキサポ」に相談があった。

「文化住宅」は、棟割りのアパートとなっており、一般的なアパートやマンションとは異なる独特の一体感があることから、居住者が互いに助け合いながら、地域との関わりを大切にする共同住宅として活用することを決定。
同物件の所在地する垂水区は、母子家庭率が15.8%と神戸市内で最も高く、また父子家庭率も15.5%と市内で2番目に高いことが分かったことから、ひとり親世帯にとって過ごしやすいひとり親支援型住宅として再生する運びとなった。
居住スペースの工夫に加え、入居者だけでなく地域に住む子どもたちも利用できるコミュニティスペースも設計、近い境遇の世帯同士の交流や近隣地域との関わりを大切にすることで、ひとり親が抱える子育ての不安を解決する住宅を目指すとしている。

ひとり親世帯向け共同住宅「For nest 旭が丘」の所在地は神戸市垂水区旭が丘1‐10‐73、交通は山陽電鉄本線「山陽垂水」駅より徒歩11分。
延床面積は189.98㎡。
構造・規模は木造亜鉛メッキ鋼板葺、2階建、築54年。
オー プンは2025年2月1日。