【ニュース】 東亜建設工業と三和エナジー、廃食用油からバイオディーゼル燃料を製造・販売する共同事業の検討を開始 神奈川県横浜市

2025.01.15
東亜建設工業株式会社(東京都新宿区、早川毅社長)と三和エナジー株式会社(横浜市港北区、高松克行社長)はこのほど、廃食用油からバイオディーゼル燃料(FAME)を製造・販売する共同事業の検討を開始した。

東亜建設工業は既に、中国木材株式会社(広島県呉市、堀川保彦社長)と共同で森林由来カーボン・クレジットの創出、株式会社フジトランスコーポレーション(名古屋市港区、系井辰夫社長)と共同で藻場造成によるブルーカーボン生態系創出の取組みを公表しており、今回の同取組みは、これらの取組みに続く異業種連携の第3弾となるもの。

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東亜建設工業は、海洋土木工事を得意とする建設会社(マリコン)としての特性から、作業船で使用する化石燃料由来のCO2を多く排出しており、省エネ施工の推進とともに、代替燃料の活用に取り組んでいく必要があるとしている。

一方、三和エナジーは、2024年2月より日本最大級のバイオ燃料製造工場(新狭山工場、埼玉県狭山市)を稼働させており、バイオ燃料の大量製造の知見を蓄積しているという。

今回の同取組みは、三和エナジーが持つバイオ燃料の製造・供給のノウハウと、東亜建設工業が持つ臨海地区におけるプラント整備等のノウハウを持ち寄り、バイオ燃料の製造・販売をワンストップで担う事業を立ち上げることを目指し、FS(事業化可能性調査)検討を共同で進めるというもの。

当社の発祥の地で、三和エナジーも本社を置く横浜市の臨海部で、海上出荷設備も備えた日本最大規模のバイオディーゼル製造工場を稼働させ、東京湾を中心に陸上・海上を問わずバイオ燃料供給網を確立することを目指すとしている。

製造場所は横浜市内(臨海地区を想定)。
製造能力は月間500~600KL。
供給開始時期は2026年度。
付属設備は海上出荷設備。