2024.12.25
京福電気鉄道株式会社（京都市中京区、大塚憲郎社長）は2024年12月24日、嵐電（京福電気鉄道嵐山線）に導入予定の新型車両「KYOTRAM（きょうとらむ、形式：モボ1形）」7両のうち、1両目が2025年春にデビューすると発表した。
「KYOTRAM」のデビューに合わせ、新たな嵐電ロゴマークも制定する。
営業運転開始日は、2025年1月下旬に発表する予定。

車体デザインでは、1世紀以上にわたって京都の市街地を走る路面電車のシンボルとして、先頭部に伝統的なラウンドフォルムを採用。
ボディは嵐電の象徴となっている「京紫」を纏い、コントラストを効かせたホワイトとブラック・グレーの配色とシルバーの腰帯を組み合わせることで、「まち」の風景に馴染みつつも、日常に華やかな彩りを与えるという。

車両外部には、ホーム検知装置・光電センサー・車両側面監視カメラを搭載し、乗降時の安全性向上を図る。
正面行先表示器には大型LED表示器、側出入口横の小型固定窓にはガラス一体型LED案内表示器を採用、行先表示等の視認性を向上させたほか、多言語表記などで旅客案内を充実させたという。

内装では、座席は座面幅460mmのバケットシートを採用し、快適性を向上させたほか、優先座席を各端部に計8座席配置。
出入口ドアは両引戸とし、現行の側引戸に比較し出入口幅を100
mm拡大したほか、出入口付近のスペースも拡大、車椅子・ベビーカースペースと簡易テーブルも設置する。
空調装置にはパナソニックのナノイーX発生装置を搭載した。

さらに環境負荷の低減にも配慮、VVVFインバータ制御と回生ブレーキを導入することで、1両当たりの消費電力量は現行の約半分になる見込みとしている。

嵐電新型車両「KYOTRAM」の導入スケジュール（予定）は、
2024年度が1両、2025年度～2028年度が6両（計7両）。