【ニュース】 奈良県と日立製作所、旅程をAIで作成するWEBサービス「ならいこ」を提供、周遊・滞在型観光を促進 奈良県奈良市

2024.12.04
奈良県(山下真知事)と株式会社日立製作所(東京都千代田区、小島啓二社長)は2024年12月4日、同県での周遊・滞在型観光を促進するため、旅程をAIで作成するWEBサービス「ならいこ」の提供を開始する。 

同サービスは、ユーザーが選択した興味・関心のあるキーワードなどに応じ、AIが同県内の複数のおすすめスポットやイベント、それらの巡り方を提案し、旅程を作成するというもの。
各スポットの訪問順や移動経路などの情報を具体的に提案可能で、ユーザーにとって時間や手間のかかる旅行計画の負担を大幅に軽減するとしている。

同県は、国宝・重要文化財の件数が全国3位。
一方で同県は、京都府や大阪府に近く、アクセスも良いため、日帰り観光客の比率が高く、1人あたりの観光滞在時間が短い傾向にあるという。
そのため、食の魅力や県内のイベント・体験スポット、歴史・文化資源以外の魅力に気づく機会が少ないという点が課題となっていた。

また、一般的に旅行を検討している人は、様々なな媒体を使用し、行きたい場所を検討するため、旅程を作成する際に手間と時間がかかっているという。

両者は、こうした課題をデジタル技術で解決するため、同県への旅行を検討している人に向け、その人に合った様々な魅力を伝え、「奈良に行きたい」という想いを実現してもらうことを目指し、同サービスの開発を進めたとしている。