【ニュース】 日立市と日立製作所、2035年「日立市の公共交通の将来像」のグランドデザインを発表 茨城県日立市

2024.11.25
日立市(小川春樹市長)と株式会社日立製作所(東京都千代田区、小島啓二社長)はこのほど、2035年「日立市の公共交通の将来像」のグランドデザインを発表した。
同市では、次世代未来都市(スマートシティ)の実現に向けて共創プロジェクトで推進するテーマの一つに「公共交通のスマート化」を掲げている。

同グランドデザインは、同市での交通の様々な課題解決だけでなく、交通や移動の活性化によるまちの賑わいの創出に向け、「多様な移動手段を組み合わせた誰もが移動しやすいまち」を目指すというもの。
グランドデザインを描くにあたっては、自動運転の進化やライドシェアの緩和・解禁など大きな社会潮流や技術発展、同市の地域公共交通計画などを踏まえながら、市民の視点によるワークショップを継続的に行ったという。

ワークショップでは、2035年の理想的な未来のビジョンをイメージしたうえで、そこから振り返り、次世代モビリティや統合アプリの導入など「利用シーン」や「移動サービス」を具体化してきた。
さらに、より良いビジョンへとブラッシュアップするため、同市の交通事業者や有識者の意見も取り込んできたという。

今後は、共創プロジェクトのウェブサイトやイベントなどでグランドデザインを公開、幅広くステークホルダーの意見やアイデアを収集し、市民参加型でともに考え、今後の共創プロジェクトの施策検討に生かすとしている。

また、グランドデザイン実現に向けた取り組みの第1弾では、自動運転車両などの次世代モビリティ実証実験を同市内で開始。
具体的には、2024年12月7日・8日にJR常磐線「日立」駅前新都市広場周辺で、高齢者向けや通勤者向けの新たな移動手段の導入可能性を検討する実証を実施する。
同実証を通じ、次世代モビリティの有効性や課題を検証、市民の想いも取り込みながら社会実装に向けた解決策や今後の交通施策に生かすという。