【ニュース】 大和ハウス工業、「(仮称)大阪マルビル建替プロジェクト」を本格始動、ホテル・イノベーションオフィス・コンサートホール・舞台・商業施設などを集積 大阪府大阪市

2024.11.20
大和ハウス工業株式会社(大阪市北区、芳井敬一社長)は2024年11月19日、「(仮称)大阪マルビル建替プロジェクト」(大阪市北区)を本格始動した。

「大阪マルビル」は、大阪府の超高層ビルの先駆けとして1976年に竣工し、その円筒形のユニークな形状から大阪のランドマーク的な存在として長らく親しまれてきたが、50年近くが経過し、建物
・設備の老朽化や周辺施設との競争力低下が課題となっていた。
2022年5月、より質の高い商品・サービスを提供するために建替えを決定、2024年9月に地上部分の解体を完工している。

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同プロジェクトでは、大阪マルビルの形状を継承しつつ、建物の構成を単一の「マル」ではなく、多重に積層する「マル」で表現。
大樹のような円筒形状は、ガラスカーテンウォールで構成し、外装には大樹の枝葉をイメージした緑化ルーバーを計画している。
また、LEDディスプレイの投影映像に没入できる球体のデジタルアトリウムを計画、地下2階~地上4階の空間に巨大な球体を形成するという。

なお同プロジェクトでは、都市再生特別地区(地区名称:梅田一丁目中央地区)の制度を活用し、宿泊・文化・イノベーション・集客・交流機能等の集積を図り、国内外からの来街者を惹きつける新たな魅力を創出することで、大阪の国際競争力向上に資する施設整備を行う。
具体的には、展望スペース・ミュージアム・ホテル・イノベーションオフィス・コンサートホール・舞台・商業施設など多種多様な用途で構成。
超高層ビル(高さ60mを超える建築物)では国内最多の用途が複合する施設になるという。

「(仮称)大阪マルビル建替プロジェクト」の所在地は大阪市北区梅田1-9-20。
建替後の名称は未定。
敷地面積は約3,246㎡、延べ面積は約7万4,000㎡。
構造・規模は地上が鉄骨造・地下が鉄骨鉄筋コンクリート造・一部鉄骨造・鉄筋コンクリート造、地下4階・地上40階。
施設構成は展望スペース・ミュージアム・ホテル・イノベーションオフィス・コンサートホール・舞台・商業施設など。
ホテル客室数は約280室、テナント数は未定。
開業年月日は2030年(予定)。