【ニュース】 明治大学、今年2月に閉館した「山の上ホテル」の土地・建物を取得、ホテル機能を継続し大学施設としても利活用を検討 東京都千代田区
2024.11.18
学校法人明治大学(東京都千代田区、柳谷孝理事長)は2024年11月15日、数多くの文豪が利用したことで知られ、今年2月に閉館した「山の上ホテル」(東京都千代田区)の土地・建物を取得した。
2031年に創立150周年を迎える同大学は、その記念事業の一環として同物件を取得し、再整備を実施する。
現状の外観を維持したまま、必要な改修工事を施したうえで、専門業者と連携しホテル機能を継続させるとともに、学生支援・地域連携・社会連携の機能としても利活用できるよう検討、同大学の新たなシンボルとして継承するという。
同ホテルは1937年、米国の建築家・ヴォーリズ氏の設計により、「佐藤新興生活館」として建設された建物。
同大学の校友であり同大学専門部女子部校舎建設も支援した佐藤慶太郎氏の寄付を基に、当時の生活困窮者の生活改善などを目的に全国的規模で展開した「大日本生活協会」の本部として利用されていた。
戦時中は旧海軍、戦後はGHQに接収されWAC(米国婦人陸軍部隊)の宿舎として使用された後、返還後は1954年1月より同ホテルとして営業を続けていた。