2024.11.15
YKK AP株式会社（東京都千代田区、魚津彰社長）は2024年11月14日、YKK AP黒部製造所（富山県黒部市）内で建設を進めていた「YKK AP技術館」を開設した。
一般の見学は11月23日より開始する。

同施設は、同社の「モノづくりと技術への挑戦の歴史をたどり､未来への成長につなげる」ことをコンセプトとした展示施設。
1959年、アルミ押出機の設置により建材事業を開始し、同社がどのように成長・発展していったのか、モノづくりの技術を軸に紹介する。
建材技術の歩みや技術者の想いを伝えるという。

同施設の建物は、建材事業創業の地・黒部市で1959年に竣工したアルミ溶解押出工場建屋をリノベーションし保存活用。
無断熱建築を全面断熱改修し、BELS評価星5相当の省エネ性能を確保したもの。
今回改修した壁面に使用したカーテンウォールには、アルミリサイクル材を100％使用することで廃棄物やCO2削減に貢献する。
今後は再生可能エネルギー100％の利用と、同製造所の生産過程で発生する排熱エネルギーの再利用を目指すという。

施設内には、当時の鉄骨トラス屋根やスチールサッシを展示物として残しつつ、全面をカーテンウォールにした建築の新旧融合により、空間を大きくみせる構成とした。
また、自然光を有効に取り入れた展示や、屋外と繋がりをもつ空間設計により、窓を考える会社として同社らしさが感じられる建築としている。

展示は7つのゾーンに分けた構成で、事業の成長を支えた技術、商品の高機能化、新ビジネスモデルへの挑戦など、技術の歩みとモノづくりの精神を紹介。
展示品では、製造に使用していた社内製のアルミ押出機（1987年製）等を見ることができるという。

「YKK AP技術館」の所在地はYKK AP黒部製造所（富山県黒部市）内。
開館時間は9時～16時30分（最終受付16時）。
休館日は毎週月曜日・祝日（土日と重なる場合は開館）、ゴールデンウイーク期間・夏季休暇・年末年始。
対象は誰でも入館・利用可能（推奨は小学生高学年以上）。
入館無料、駐車場無料。
10名以上の団体は要予約、見学希望日の60日前から予約開始。